機関部のミーティング。その日の作業内容の確認と打合せ。
Interview
Yosuke Mizuno
世界一周を含めた
様々な航路でキャリアを積み、
周囲から頼りにされる
一等機関士へ。

一等機関士
水野 陽介
海上勤務
2017年新卒採用
(2024年取材当時、入社7年目)
Profile
大学在学中、海の仕事に興味を持ち、船員を志す。入社後、LNG船で機関士としてのキャリアをスタート。世界一周を含めた様々な航路でキャリアを積み、現在は後輩機関士や実習生の育成指導にも注力している。

01
自主性と決断力が
求められる環境で働く。
そこにやりがいを感じて。
Q. 海運業界を目指した理由を教えてください。
小さい頃から乗り物が好きで、飛行機やヘリコプターのパイロットになりたいと思っていました。大学は海事科学部を専攻したところ、カリキュラムの一つに乗船実習があり、それがきっかけで海運業界を知りました。乗船中に見た水平線からの日の出・日の入りに感動し、その後、船員という職業も選択肢の一つになりました。
Q. 当社への入社理由と、入社後、感じたことは?
当社との出会いは、大学で行われた就職交流会に参加した時です。社員の方とお会いし、仕事中のエピソード一つひとつを情熱を持ってお話をしている姿を見て、自分たちの仕事に誇りを持たれているのだと好感を抱きました。航海の中でトラブルが起きてしまった時にはその事柄をどう捉え、どのように解決策を見出していくのか、船員一人ひとりの自主性と決断力が必要な環境であることも、やりがいがありそうだと感じました。また、企業としても学生に人間性を求めているという印象があり、そこも魅力に思いました。結局、就職活動でエントリーしたのは当社のみでした。
入社後、実際に乗船し始めて感じたのは、相談しやすい船内雰囲気があることです。先輩や上司は業務中にはチームを導いてくれつつ、業務外ではお互いに他愛のない話ができる関係で、乗船勤務を終える頃には家族のように親密な関係になることも。機関長と三等機関士ともなれば親子ほどの年齢差になることもあり、入社前は船内の人間関係に不安を感じていましたが、心配は不要でした。




02
多様な業務を
一つひとつ着実に覚え、
ステップアップしていく。
Q. 入社後からこれまでの歩みを教えてください。
入社後は海上職の同期と一緒に研修所に住み込みで基礎研修を受けました。その後、訓練乗船という形で早速、日本とオーストラリア間で液化天然ガスを運ぶLNG船に乗務。三等機関士の先輩に付いて、次席三等機関士として一つひとつ仕事内容を覚えていきました。下船後は初乗務についての報告会で振り返りをし、その学びを持ってもう一航海、次席として乗務した後に、いよいよ独り立ち。任せてもらえる業務が増えるたびに成長できている実感があり、大きな不安はありませんでした。その後、陸上勤務を経て、自動車船・コンテナ船での乗務では発電機・ボイラー・空気圧縮機・操舵機などを、LNG船ではボイラーや造水装置を担当。それぞれの機器の運転切り替えや出入港時の運転操作、保守整備、不具合対応を行っています。また、担当機器のメンテナンススケジュールの作成や、整備に必要な部品のオーダー書作成といった事務仕事も大事な業務です。そして現在は一等機関士として乗船勤務し、後輩機関士や実習生の育成指導も担っています。
Q. 乗船時に心がけていることは何ですか?
機関士としてやりがいを感じるのは、自分が担当している機械がすべてトラブルなく運転した時。それを達成するためには、まずは不具合を防ぐための見回りが一番大事で、音・匂い・圧力計や温度計の値などいつもと違う箇所はないかを日々つぶさに確認し、運航に支障が出ないよう努めています。とはいえ、やはり海という自然を相手にする仕事なのでトラブルはつきものです。想定できるリスクのパターンを出し、頭の中で何度もシミュレーションすることは欠かせません。経験を積んでも失敗は怖いですが、不安を最小限にするための準備が大切で、何度も考えて確信を持って現場に立つことを心がけています。


一日のスケジュール
Schedule
海上勤務時01
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8:00
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10:00
コーヒーブレイク。機関部全員が集合し、お茶をしながら作業の進捗状況等を確認。
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12:00
昼食・昼休み。
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13:00
午後の作業開始。
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15:00
コーヒーブレイク。機関部全員が集合し、お茶をしながら作業の進捗状況等を確認。
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17:00
作業終了。クローズドミーティングで当日の作業の共有、翌日の作業の打合せ。
海上勤務時02
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3:00
起床、入港のためのスタンバイ。
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7:00
入港。
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8:00
燃料補油作業。
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12:00
補油作業終了。
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13:00
上陸。買い物や外食をする。
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18:00
帰船。
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20:00
出港に備えて仮眠。
