起床。
Interview
Isao Matsumoto
船舶機関士としての
知識と技術を総動員して、
安全な船の航行を実現する。

一等機関士
松本 勲
陸上勤務
2012年新卒採用
(2020年取材当時、入社8年目)
Profile
グローバルな働き方で、かつ自身の視野が広がる船舶職員に憧れて海運業界を目指す。入社後、船舶機関士としてコンテナ船やLNG船に乗船。2018年より本社勤務にて船の性能解析を担当している。

01
自主性と決断力が
求められる環境で
働けることに魅力を感じて。
Q. 当社への入社を決めた経緯を教えてください。
高校時代に船舶職員という仕事を知り、興味を持ったことから商船系の大学に進学。就職活動では知らない業界に出会える絶好の機会と考え、様々な業界や職種を見てきました。その中でも海運業界は、モノを各国に運んで世界をつなぐ大切な仕事で、世の中にとって必要不可欠な業界だと実感。そして、船上で限られた人数が業務を遂行する少数精鋭部隊である船舶職員に魅力を感じました。船舶職員は一人ひとりの業務負担が大きい傾向にありますが、与えられた業務を遂行する達成感、そして何よりもグローバルな環境で自分自身の力を試し、成長できると考えたのです。
その中でも当社への入社を決めたのは、偶然にも強い縁を感じたことがきっかけでした。幼少期から海を眺めることが好きで、その時に見た「KLINE」という赤いロゴの入ったコンテナ船に心が惹かれていたこと。そして、大学時代の乗船実習で初めて教えてもらった講師が当社の社員だったことから、この会社で働いてみたいという思いが募っていきました。
Q. 入社後からこれまでの歩みを教えてください。
入社後、船舶機関士として船内機器の整備をはじめとする経験を積んだ後、2018年からは本社で船の性能解析を担当しています。海に浮かんでいる船は美しくかっこいいものですが、海に沈んでいる船底部分は、藻やフジツボなどが付着して汚れてしまうものです。船底部分が汚れてしまうと、抵抗が増すことで必要以上の燃料を使用することになります。このロスを削減するために船の性能解析を実施して、汚れの主原因となるペイントを改善したり、掃除を行ったりという対策をしています。




02
基本を重視し、
様々なケースを経験しながら、
機関士として成長していく。
Q. 船舶機関士としてのやりがいを教えてください。
船上で自分の持つ知識と技術をすべて駆使できることです。陸上での生活では、不具合が発生した際にすぐに業者に修理を依頼できますが、船上では誰も駆けつけてはくれず、乗組員が修理しなければなりません。自分がこれまでに経験した不具合だけでなく、初めての不具合にも迅速に対処する必要があるのです。そのような時は、知識と技術を総動員して試行錯誤しながら対応。周囲のサポートも得ながら、苦労して機器の修理をやり遂げた瞬間は、大きな達成感を味わえます。
Q. 船舶機関士として、心がけていることは何ですか?
仕事のポリシーは、何ごとも基本を大切にすることです。経験を積み、機器の修理は熟知していたつもりでしたが、ある機器を何度対処しても正常に戻らなかったことがありました。最終的には上長に相談して対処法を一つひとつ実施したところ、初歩的な方法で解決することができました。このケースは基本に沿って対応していれば、もっと早く解決していたと反省。物事が上手くいかない時には一度基本を振り返り、整理した上で対応するように心がけています。
船では停止している機器の修理だけでなく、運転中の機器の修理も任されます。一瞬の気のゆるみが怪我につながってしまう危険と隣り合わせの仕事ですので、全員が怪我なく業務を遂行できることを第一に考えて行動しています。そのために、一歩先のことを予測してあらゆる危険を想定。機器に対する知識を深め、様々な視点から安全な対処法を検討しています。業務に対して何を求められているのかを常に考え、一人ひとりが自分で考えて行動に移すことで、安全な航行が実現できるのです。


一日のスケジュール
Schedule
海上勤務時
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7:00
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7:30
見回り。各機器運転状態異常ないか、確認。
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8:00
業務内容を報告し、業務を開始。
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12:00
午後に備えて腹ごしらえ!昼食内容をみんなで予想するのも楽しみの一つ。
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13:00
午後の業務を開始。パワーチャージしたので、全力で作業に取り組む!
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17:00
夕食を食べて、最後に翌日の作業内容の確認・書類作業。
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19:30
好きなドラマ・映画を鑑賞したり、みんなで飲んだりしてリフレッシュタイム!
陸上勤務時
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7:00
起床。
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9:00
出社してメールチェック。その後は各案件について関係者と打合せ。
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12:00
同僚と昼食。
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13:00
午後勤務開始
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19:00
退社。帰宅して子どもと遊ぶ。
