朝食。しっかり食べ仕事へのやる気を高める。
Interview
Ryu Shiromizu
常にプロ意識を持ち、
あらゆる航路を
船員一丸となって
乗り越えていく。

三等航海士
白水 隆
海上勤務
2022年新卒採用
(2024年取材当時、入社2年目)
Profile
グローバルに活躍できる外航海運業界を中心に就職活動を行う。コロナ禍での就職活動となったが、オンライン上でも風通しの良い社風を感じた当社に入社。入社後、2回の乗船を経て、現在、三等航海士として働いている。

01
一つのチームとなり
巨大な船を安全に運航する。
その姿に魅力を感じて。
Q. 航海士を目指したきっかけを教えてください。
船乗りという仕事を知ったのは、高校生の時。機関士になった水球部の先輩に話を聞いたことがきっかけでした。その先輩は外航海運業界に進み、世界各地を巡りグローバルに働いており、その姿がカッコよく興味が湧きました。船員が一つのチームとなり「巨大な船を安全に運航する」という目標に向かっていく。その姿がチームスポーツである水球と重なり、魅力を感じました。そして大きな船を少数精鋭のチームで航海させることに惹かれ、水産系の学校に進学しました。
Q. 当社への入社を決めた経緯を教えてください。
グローバルに活躍できる外航海運業界を中心に就職活動を行いました。そしてその中で、外航海運業界の事業が、多くの人の生活を支えている事実もわかり、世界を舞台にするスケールの大きさと職務の重要性にますます惹かれていきました。ですが、私が就職活動をしていたのはちょうどコロナ禍。対面での会社訪問や説明会への参加ができず、社風をつかむことが難しい時期でした。そんな中、オンラインで行われた川崎汽船の会社説明会では、社員の方が学生と密にコミュニケーションを取ったり、話しやすいよう企画も用意したりしてくれました。オンライン上でもフランクで仲の良い雰囲気を感じ取れ、絆を感じたことが入社のきっかけに。今、実際に入社してみてオンラインで感じたこととのギャップはなく、風通しの良さを実感しています。その中でもありがたかったのは、教育熱心な方が多いこと。初乗船は三等航海士の先輩と一緒だったのですが、何もわからず戸惑う私に、船内を歩きながら細かく機器のことを教えてくれました。




02
一つのミスが大きな損失に。
そんな緊張感を持って、
業務を推進していく。
Q. これまでで最も印象に残っている仕事を教えてください。
印象に残っているのは、2回目の乗船の時のこと。この時は初乗船時と同じ、マラッカ・シンガポール海峡という難所を通る航路だったため、初回で学んだことを生かそうと休暇期間中から準備をしました。この航路は、航路自体が狭く浅い海域で、航路がずれてしまうと座礁する恐れがあります。交通量も多く、大小様々なサイズの他船も入り乱れます。船は何百億円という会社の資産で、貨物も莫大な量の原油を積んでいたため、一つのミスが大きな損失につながってしまう緊張感があり、航路通過前の打合せでは、ピリッとした空気が流れました。みんなで集中し、無事に難所を越えた時のなんとも言えない安堵感と深い達成感、また、その時の、自然とお互いに感謝し合った温かな空気感が今でも心に残っています。
Q. 現在の仕事内容と、その中で心がけていることを
教えてください。
三等航海士として、一人で業務を担当しています。航海に出ると若手もベテランも関係なく、安全に航海するための重要な役割を担っているのだと実感する日々です。万が一、ミスをしてしまった時には周りの先輩方の助けがありますが、「自分の仕事だ」と責任を持って業務にあたることが大切だと考えており、常にプロ意識を持つようにしています。というのも、入社してすぐの乗船は先輩がついてくれていたために甘えがあり「プロ意識を持って仕事をしよう」と厳しい声をいただいたことがあったからです。独り立ちした時にこの言葉の重みを痛感し、以来気を引き締めて業務にあたっています。作業の抜け漏れがミスにつながることもあるため、私は1週間ごとにスケジュールを立て、タスクを細かく割り振る方法で業務を管理。独り立ち前に一緒に乗船していた先輩三等航海士のやり方を真似させてもらい、それが今の私のスタイルになりました。今後の目標は、経験を積み、陸海関係なくマルチに活躍し、海運業界を担う人材になることです。近い将来としては、航海の難所と言われるパナマ運河、スエズ運河などを経験し、航海士としてのスキル向上も目指していきます。


一日のスケジュール
Schedule
海上勤務時01
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7:00
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7:30
朝ミーティング、船員たちと航路の確認。
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8:00
船が安全に航海できるように当直業務。
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12:00
昼食。ほっと一息。
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13:00
書類作成などの業務をこなす。
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17:30
夕食、次の当直に向けて準備を整える。
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20:00
2回目の当直。航路をしっかり監視。
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1:00
船内巡検後、就寝。
海上勤務時02
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7:00
朝食。
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7:30
朝ミーティング、今日の業務を確認。
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8:00
当直。今日も特に問題なく、安全に運航中。
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12:00
昼食。船員たちと歓談。
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13:00
船体保守整備を行う。
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17:30
夕食。
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20:00
当直。航路に異常なし。
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1:00
船内巡検後、就寝。
