Interview

Nozomi Saito

当社グループ全体の

財務状況を正しく提供し、

“より良い経営”に貢献する。

管理

齊藤 希

経理グループ  
連結決算チーム

2014年新卒採用
(2024年取材当時、入社11年目)

Profile

「自身の仕事を通じて周囲に与える影響力の範囲を広げ続けられること」「海外と関われる仕事があること」を軸に就職活動を行い、海運会社を志望。その中でも一緒に働きたいと思える人がいた当社に入社した。
入社後、会計グループに配属。その後、自動車船営業グループを経て、産休・育休を取得。復帰後、現部署に配属され、今に至る。

01

時短勤務で家庭と仕事の

両立を図りながら、

連結決算業務に取り組む。

Q. 入社後からこれまでの歩みを教えてください。

入社後、会計グループ 代理店会計チームに配属され、その後、現部署と同じ、連結決算チームに異動。この5年間で、当社の全体像を知るとともに、社内のいろんな部署の方々とのつながりができたことは、私にとって大きな財産となりました。
その後、自動車船営業グループに異動し、本船のオペレーションを経て、4年間、北米航路の営業に従事。異動後間もなく、新型コロナが流行し、港湾・物流は大混乱。目まぐるしく変わる状況を前に、何とか情報を集め、仲間とともに知恵を絞って対処していった日々はかなり濃密でした。そして、入社9年目に約1年間、産休・育休を取得。
復帰後は以前経験のある連結決算チームに所属することになりました。現在は、家庭と仕事を両立しながら時短で勤務。経験のある連結決算チームに戻れたため、業務内容のキャッチアップはしやすく助かっています。

Q. 現在の仕事内容を教えてください。

連結決算チームのミッションは、川崎汽船と約280社にのぼる連結グループ各社の決算内容を取りまとめて、連結財務諸表を作成することです。
その中で難しさを感じることの一つは、川崎汽船は日本の会計基準を採用している一方、海外グループ会社では異なる会計基準を採用しているため、各社での会計処理を理解した上で、一定の項目について修正する必要があること。
また、各事業部から寄せられる、会計上の取り扱いに関する相談に、時に会計士と連携しながら対応するのも重要な仕事です。連結決算では考慮すべき論点が多くあるため、チーム内で担当ごとに分担をしていますが、それぞれが担当箇所を持ちつつも、皆で連結決算の全体を把握しながら業務を進めていき、最後に無事、連結決算数値が取りまとめられた時の達成感は格別です。

02

会計業務を通して、

数字から読み解く力を高め、

次のキャリアにつなげたい。

Q. ご自身が今、注力していることは?

2027年4月から強制適用される新リース会計基準への、論点整理や当社における会計方針を決めるワーキンググループにリース担当として参画しています。新リース会計基準では、原則すべてのリースがバランスシートに計上されることとなり、定期傭船契約も一部リースの定義を満たすなど、海運業は新基準によって最も影響を受ける業種の一つと考えられています。
そのためまず、会計基準を正しく理解した上で、当社の取引形態に即して各項目の論点を整理、必要な取り扱いを理解、今後社内へも正しく伝える必要があります。リースというテーマを通じて、各社が取り扱う内容やグループ全体のつながりを改めて整理することができており、非常に勉強になっています。
私はこのワーキンググループに、連結決算チームのリース担当として参画しているため、最終的には、「新リース基準に関しては、齊藤さんに聞けばわかる」という状態になることを目指しています。

Q. 今後の目標を教えてください。

新リース基準に関してもそうですが、連結決算に関してより理解を深め、「この人に聞けばわかる」「この人に頼ればわかる」と思ってもらえる人になることが目標です。とはいえ、まだ復帰後間もなく、子どもが小さいこともあり、今はキャリアというより、仕事と家庭のバランスをうまく取りながら、自分にできることをきっちり責任を持ってやりきることに重点を置いています。
時を経てもう少し子どもが大きくなったら、また営業に戻れたらとも思っています。
営業はもちろん、どこの部署に異動するとしても、連結決算チームで得た知識は必ず役立つはず。いろんな事象を数字から読み解く力を高めていき、次のキャリアへ生かしていきたいと思っています。

一日のスケジュール

Schedule

  • 6:40

    起床。子どもにご飯を食べさせながら、洗濯物を畳むのが日課。

  • 9:00

    出社。メール確認後、前回決算の振り返りで出た課題への対応や、仕訳の準備を進める。

  • 10:30

    チームの朝会。決算で影響が出そうなイベントを共有し、担当ごとに必要な会計処理等を整理。

  • 12:00

    同僚と虎ノ門界隈でランチ。もっぱらエスニックか韓国料理が定番。

  • 13:00

    会計基準変更に係る打合せに参加。会計士へも相談しながら進めていく。

  • 15:00

    営業部門からの問合せ対応。正しい処理を案内できるよう慎重に検討。

  • 16:00

    退社。保育園からのレポートで、元気に過ごせていたことを確認。安堵&感謝。

世界の“つなぎ方”

連結決算チームの仕事は、川崎汽船とグループ各社が世界中の現場で取り組んでいる様々な事業の経営状況を、連結決算数値として正しく取りまとめ示すこと。発生する事象に関して、会計上の取り扱いを相談されることも多くありますが、各事業の業態やスキーム、相談の背景等についてもしっかり伺い理解した上で、会計論点での適切な“解”を示すことに努めています。
現場に居るわけではありませんが、関係者の状況になるべく気持ちを寄せて、会計上でのアドバイスができるよう心がけています。

きみは、世界どうつなぐ?