技術
五十嵐 祐介
デジタライゼーション戦略グループ
DX推進チーム
入社7年目
YUSUKE IGARASHI
※所属部署・入社年次・記事内容は、取材当時のものです。
技術の仕事
DX戦略の⽴案・実⾏
24時間365日世界各国で稼働している船に対して、これまでマニュアルで行っていた船内や港における業務のデジタル化や、テクノロジーを活用した業務の標準化と効率化を検討し、実行までのプロセスを立案する。
先端デジタル技術を⽤いた業務効率化
属人化している技術や感覚的な業務を数値化し、テクノロジーに落とし込むことで業務効率化を目指す。一例として貨物の積載などはこれまで専門家一人ひとりの職人技に頼っていたが、AIや最適化技術を使い、誰でも専門家と同じように積載ができるテクノロジー技術の開発を行う。
既存サービスの⾼度化
営業、オペレーションといった既存業務に対してどのようにデジタルを使えば業務を効率化できるかを検討、企画。100年積み重ねてきた潤沢なノウハウをDX化することで、経験が浅いスタッフでもベテランと変わらないレベルで業務を推進できることを目指す。
新規サービスの創出
人口減少が進む日本では、今後海運業界に関わる人も減少することが予想される。人が担っていた業務を先端デジタルで賄うことで、これまでと変わらない業界運営ができるような新規サービスの検討、企画、実行を行う。
CAREER
学生時代
水泳部で主将を務めた経験から、若手のうちからチームを動かす裁量を持ち、日本経済を支えるダイナミックな仕事をしたいとの思いで就職活動をスタート。国境を越えて人々と関われる海運業界は、まさに自分の理想と一致していた。
入社〜現在
スケジュールなどきめ細かな調整・実働を担うオペレーション業務、既存顧客のサポートや新規開拓等も行う営業業務へと着実にステップアップ。現在は一歩俯瞰した立場から現場を見つめ、デジタル技術を用いた変革に挑戦している。会社だけでなく、業界全体の課題解決を推進中。
今後
将来的にはコーポレート部門で会社をバックオフィスから見る視野を身につけ、海外勤務にも挑戦したい。幅広い立場で得た学びを持って、多角的な視点から会社の変革を主導できる経営人材になることが目標。究極のゼネラリストになっていきたい。
日本経済を支えている
実感を得ながら、
後世に語り継がれる仕事がしたい
学生時代は水泳部の主将を務め、強みの異なる仲間たちとチームになり、目標に向かって進むことに面白さを感じていました。主将として「自分がいなくなった後も、機能するチームにしたい」と考え、チームづくりにも注力。それらの経験から「多様なバックグラウンドを持つ人たちとチームを組み、日本経済を支え、後世に語り継がれる仕事がしたい」と思うようになりました。そんな中で出会ったのが、海運業界。船という世界最大の輸送ツールは、世界各地の顧客、パートナー企業など多様な関係者とともにビジネスに取り組めるところが一番の魅力です。中でも川崎汽船は、若手のうちから裁量を持ち、異なる考え方を持つステークホルダーたちと協働しながら働いていた先輩社員の姿に憧れを持ったことが入社の決め手となりました。入社してからはすぐに担当船を持ち、先輩社員とともに海運ビジネスの知見を積み、入社3年目には営業も経験。入社前に思い描いていたスピード感やダイナミックさを直に体感する日々は不安もありましたが、先輩方がいつも気にかけてくれ、きめ細かなサポートをしてくれる環境は心強く、仕事に専念することができました。
今でも仕事のベースとなっている、
先輩からの2つの言葉
入社してから先輩に教えてもらい、印象的だった言葉が2つあります。1つ目は「お客様に『困ったら五十嵐に相談しよう』と思ってもらえるように行動しよう」です。私は、すでに長くお取引がある顧客を引き継いで担当することが多かったため、先輩方が築き上げてきた信頼関係を壊してはならない、そのうえ相手はベテランの方々ばかりという状況に萎縮してしまっていました。しかし経験値では及ばないからこそ、顧客の安心感のためにスピーディな返信を心がけたり、新たなビジネスチャンスがないか分析をしたり、自分にできる価値を提供していきました。そのおかげか、顧客から自分宛に相談をいただき、新たな仕事に繋げられた時は自信にもなりました。2つ目は「目の前ではなく、お客様を見て仕事をしよう」です。船の輸送には、船の持ち主をはじめ、実際に乗船する船長・船員、港の管理者などたくさんの関係者がいます。日々仕事をしていると、ついつい目の前の相手ばかりに気を取られてしまいがちですが、船で貨物を運んだ先には、さらなる顧客やエンドユーザーがいます。上司や会社、目の前の相手ではなく、もっと広い視野を持って仕事をする。この言葉は今でも私の仕事のベースとなっています。
デジタルの力を使い、
未来への一歩を着実に進んでいく
現在は現場から一歩離れ、デジタル技術でさまざまな経営課題を解決するデジタライゼーション戦略グループの一員として、DX戦略の立案と実行を担当しています。これまで積み重ねてきた経験や知見を生かし、仕組みづくりへの異動はかねてからの希望でもありました。
具体的な業務の一例として、貨物の積載業務の最適化があります。貨物の積み込みはこれまでベテランの職人技で成立しており、属人的になってしまう課題がありました。その技術をデジタルに落とし込んで分析することで、誰もが安全に効率よく業務を担える仕組みを作ろうと、企画・検討などをしています。AIやITといった最先端技術を使い、会社の経営課題の解決だけに留まらず、少子高齢化が進む日本でも今と同じように海運業界が機能していける未来に貢献している実感は、大きなやりがいにもなっています。
プロジェクトは10年単位で進むため、1日の歩みは小さなものかもしれません。ですが、私には子どもがいるので、その子どもたちが大きくなった時には今よりも明るい日本になることをモチベーションに、未来への一歩を着実に進んでいると感じています。
SCHEDULE 01
SCHEDULE 02
7:00
息子とともに起床。毎日7~8時間睡眠を確保。
9:00
出社。メール確認と、1日のタスクを整理。
10:00
新規案件に向け、社内メンバーとブレスト。
12:00
ランチは、妻お手製のお弁当。
13:00
月例のグループ会議。案件の進捗や課題を共有。
16:00
ITベンダーと進行中のプロジェクトの課題について打ち合わせ。
18:00
外出先から直帰。読書をして帰宅。
7:00
息子とともに起床。
9:00
今日は、在宅勤務。
9:30
米国のITベンダーと打ち合わせ。
11:00
午後の会議に向け、議題と課題の再確認。
12:00
家族そろってランチへ。
13:00
社内外のプロジェクトメンバーとWeb定例会。
15:00
案件立ち上げに向けた決裁書類の作成。
18:00
業務終了。子どもと遊ぼう!
DAY OFF
オフの日の過ごしかた
妻と2人の息子とアクティブに過ごしています。午前中は公園やプールに行き、午後は自宅で遊ぶのが最近のルーティン。子どもたちがお昼寝している時間に、健康のためにジムで身体を動かしたり、読書や勉強をしたりしています。
学生のみなさんへ
就職活動は「自らの強みを知り、強みが生きる環境を見つける期間」だと私は思います。不安もあると思いますが、納得するまで自分自身と向き合い、色々な企業・社員と出会ってみてください。さまざまな企業がある中でも川崎汽船は、若手のうちから裁量を持って働くことができるため、大規模なプロジェクトに携わったり、多額のお金を動かすやり取りをしたりすることで、間違いなく早い自身の成長が期待できます。ご縁があり、皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!