海外勤務
西澤 穂高
“K” Line America, Inc.
入社11年目
HOTAKA NISHIZAWA
※所属部署・入社年次・記事内容は、取材当時のものです。
海外勤務の仕事
海外顧客との関係構築
顧客との関係構築のため、対面での面談を行う。輸送案件の進捗をこまめに共有し、顧客からの細かい問い合わせにもタイムリーに対応。顧客にマーケット情報を提供しつつ、将来の輸送需要等の情報収集も行う。
現地マーケットの情報収集・発信
域内マーケットや国際情勢に関しては現地でしか入手できない情報も多く、現地顧客・地場のブローカーや現地当局とのコミュニケーションが欠かせない。その情報は本社などの社員へ共有され、次なる一手の材料となる。
現地オフィス運営
本社に比べ小規模の現地オフィスにおいては、顧客対応やマーケット調査等の営業活動をメインとしながら、予算・収支管理から経理・財務関連、経営計画の策定まで、ありとあらゆる業務に関わる。
現地スタッフ指導
現地オフィスでは、業務の大部分は現地ローカルスタッフによって運営されている。彼らの指導も重要な役割の一つで、現地の文化・商習慣を理解しながら、双方の良いところを組み合わせた運営が求められる。
CAREER
学生時代
「重厚長大」「グローバル」「少数精鋭」「社会のインフラ」といった観点で就職活動を行っており、その中で海運業界を志望。実際に「船舶」を自分たちの手で動かし、世界中の港にモノを運ぶというシンプルだが世界に不可欠である仕事にロマンを感じた。
入社〜現在
2010年の入社後、コンテナ船の営業を経験した後、2014年7月より東京本社の自動車船部門に配属。オペレーション、営業、ITと幅広い業務を担当しながら、2018年10月より北米駐在員として、米国オフィスのマネジメントを担当。
今後
まずは現在のマネージャーとしての役割を全うし、チームレベルの底上げをしていきたい。またこれまでに培った知識や経験を活かしつつ、コーポレート部門など未経験の分野や業務にもチャレンジし、さらに大きく自分を成長させられる、エキサイティングな日々を送りたい。
自然体で面接に挑めた川崎汽船。
ロマンあふれる海運業界に
魅力を感じて
就職活動では「重厚長大」「グローバル」「少数精鋭」「社会のインフラ」といった軸で企業を研究。中でも海運業界や空輸業界、エネルギー業界、金融業界といった、スケールが大きく社会貢献性の高い業界に興味を持っていました。さまざまな業界の説明会に参加した結果、実際に船舶を自分たちの手で動かして世界中の港にモノを運ぶという、シンプルでありながら世界に必要不可欠である海運業界の仕事に大きなロマンを感じたことを今でも覚えています。
色々な業界の企業の選考を受けていたのですが、川崎汽船の面接ではどの会社よりも一番自然体でいることができました。最終面接でも私の発言を真摯に聞いてくださり、楽しくコミュニケーションをとれたのが印象的でした。そして、社員の方々と話している内に、働く自分の姿を具体的にイメージできたのです。このような感覚を抱いたのは川崎汽船だけで、海運業界の仕事はもちろんのこと社風にもフィットすると感じたため入社を決意しました。
アメリカでの駐在は
学びを得る日々。
密な連携で顧客の要望
に応えていく
入社後は名古屋と東京で勤務し、2018年からは北米オフィスにて自動車船部門でチームマネージャーを勤めています。北米・メキシコと南米を結ぶ南北航路及び北米・メキシコと欧州を結ぶ東西航路という、2つの大西洋航路運営業務を担当。チームメンバーが顧客からブッキングを受けた際に、スペース管理や見積りなどの管理を行っています。
アメリカやメキシコから輸出される荷量は、日本をはじめとする極東地域と比べて流動的で、船積み直前に変更されることも多々あります。そのため、他オフィスのスタッフと毎日連携を取り、急なトラブルにも対応できるように準備しています。
駐在生活は新たな学びを得る日々です。同じ自動車船業務でも日本と商習慣や常識が異なるため、マインドセットを柔軟に変えていく必要があり、それが大きな刺激となっています。また、現状をただ肯定するだけでなく、周囲の理解を得ながら日本式の方法で改善することも。そのためにも、建設的な議論を行い、周囲の理解と協力を得られるよう努めています。
個人で完結する仕事はないからこそ、
コミュニケーションの質にこだわる
印象的だった仕事は、顧客の貨物をレンタカーで追いかけるという案件。南米から北米の輸入貨物で、契約後初船積みということもあり、本船到着前から入念な準備と特別な内陸輸送手配が必要でした。そのため、問題なく輸送できるかどうかを確認するために、レンタカーに乗ってフロリダの高速道路を走り、顧客の工場までトラックの後ろを追い続けたのです。船積み前から契約書や保険・法務事項の確認など初めての経験ばかりでしたが、この経験が今の仕事にも活きています。
自動車船業務は、個人や自分のチームだけで完結する仕事ではありません。同僚や他オフィスとの連携が必要不可欠なので、いかに多くの方々からスムーズに協力を得られるか、ということを意識してコミュニケーションをとっています。
仕事のポリシーは「上善如水」。中国の哲学者・老子の言葉ですが、自分がどのような環境にあったとしても、水のようにしなやかに物事に対応することを心がけています。先の読めない世界経済や現代ビジネスにも通じるところがあり、絶対的な正解がない状況でも、柔軟に最適解を求めていきたいと思っています。
SCHEDULE 01
SCHEDULE 02
7:00
3歳と1歳の子供たちにどつかれながら起床。新聞・ニュースを見て、情報収集。
8:00
出社。自動車通勤なので、5分間のドライブ。
9:00
メールチェック。税制の都合で荷量に変更あり。各地と共有。
10:00
見積り作成、資料作成のため情報収集。
12:00
自宅に帰り、ランチ。
15:00
チームでオンラインミーティング。
18:00
業務終了かと思いきや、メキシコから至急の電話。
18:30
退社。帰宅。
7:00
日本と簡単にTV会議した後、朝一から娘と恐竜ごっこ。
8:00
息子とセサミストリートを視聴。(新聞・ニュースも見る)
9:00
WFH(在宅勤務)のため、コーヒーを淹れて2階に上がる。業務開始。
10:00
社内打ち合わせ。
12:00
在宅でも、時折ランチをTakeawayする。今日はインドカレーをGrubhubで。
15:00
メキシコオフィスとオンラインミーティング。
18:00
業務終了かと思いきや、LAから電話。
18:30
夏は21時ぐらいまで明るいので庭の手入れ。夏は芝生が伸びるのが早い・・・
DAY OFF
オフの日の過ごしかた
私が住んでいるバージニア州は自然が豊かで、森や川、牧場などが数多くあります。休みの日には、そうしたのんびりできる場所に家族で訪れて、子供と遊ぶことが多いですね。また、車で1〜2時間走れば海や山もあるので、そこでリフレッシュすることも。せっかくアメリカに住んでいるんですから、ゆくゆくはニューヨークやフィラデルフィア、フロリダなど、この国を代表するような街にも遊びに行きたいと思います。
学生のみなさんへ
昨今の就職活動では、さまざまな情報があふれ、色んな人の意見やアドバイスを目にする機会も多いと思います。しかし、最終的な判断を下すのは自分自身。そして、自分で選んだ道は、自分でしか責任を取ることができません。だからこそ周りの意見に流されてしまうのではなく、自分は何がしたいのか、どのような人生を送りたいのか、じっくり考え抜くようにしてください。そうすれば自ずと結果が付いてきて、納得のいく就職活動となるはずです。