世界をつないだ
挑戦の歴史
“K”LINE History
私たち“K”LINEが100年にわたり、海運事業を継続できたのは、
よりスムーズに世界をつなぐために、柔軟な発想を持って
新しいことにチャレンジしてきた歴史があったからこそ。
その挑戦の歴史の一端をご紹介します。
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日本初の自動車専用船
「第十とよた丸」竣工
当社の自動車専用船への取り組みが始まったのは、自動車の輸出が激増した1960年代。1970年には、完成車輸送に特化した日本初の自動車専用船「第十とよた丸」を竣工させました。なお、現在自動車専用船を表す用語として一般的に使われているPCC(Pure Car Carrier)の名称は、当社が命名したものです。2019年には「第十とよた丸」が「我が国初の外洋航行型自動車専用運搬船」である点を評価され、公益社団法人日本船舶海洋工学会が主催する「ふね遺産」に認定されました。
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日本船籍初のLNG船「尾州丸」竣工
日本船籍初のLNG船
「尾州丸」竣工
第1次オイルショック(1973年〜1974年)後、石油代替エネルギーとして、クリーンなエネルギーとして注目されていた液化天然ガス(LNG)の需要が急増。しかし、LNG輸送に使用される専用船は、すべて外国で建造された外国船でした。我が国のエネルギー需給の長期安定化をはかるに当たっては日本船籍によるLNG輸送実現が喫緊の課題に。そんな中、当社は日本船籍初のLNG船「尾州丸」を1983年に竣工しました。
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幅広浅喫水の電力炭輸送専用船
コロナシリーズ第1船「CORONA ACE」竣工
幅広浅喫水の電力炭輸送専用船
コロナシリーズ第1船
「CORONA ACE」竣工
エネルギー源の中でも重要な役割を担っているのが、供給の安定性と経済性に優れる石炭。当社はそれら石炭をより正確、迅速、そして安全に輸送するために、1994年に77,000トン型石炭専用船「CORONA ACE」を竣工させました。コロナシリーズは、電力炭輸送に最適な幅広浅喫水の石炭専用船です。CSR(Common Structure Rules:構造規制)や、NOX2次規制といった新規制に対応しつつ、船型改良・低摩擦塗料採用・電子制御主機関採用等により燃費を改善した最新鋭船であり、現在同シリーズ船隊は20隻体制になりました。
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次世代型環境フラッグシップ
「DRIVE GREEN HIGHWAY」竣工
2016年、当社は、7,500台積み自動車運搬船「DRIVE GREEN HIGHWAY」を竣工させました。本船の建造は、最先端の技術を結集して究極の省エネと環境保全を追求する「DRIVE GREEN PROJECT」として進められてきたもの。幅広デザインなどにより積載可能台数を約20%増やすとともに、先進の環境技術を採用することで、輸送車両1台当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を25%以上、窒素酸化物(NOX)を50%以上、硫黄酸化物(SOX)を90%以上削減することを可能にしています(いずれも既存大型船比)。
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世界初のフルスケールCCSプロジェクト始動
世界初のフルスケール
CCSプロジェクト始動
CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)とは、排出されたCO2を集めて地中に貯留する技術のこと。当社は2022年、このCCSの発展に貢献すべく、Northern Lights社と7,500m3の液化CO2船2隻の裸傭船契約及び定期傭船契約を締結しました。新造船は2024年に引き渡され、世界初の本格的な二酸化炭素回収貯留(CCS)バリューチェーンプロジェクトに従事。ロンドンを拠点とする当社子会社“K”Line LNG Shipping (UK) Ltd.が、本船の船舶管理を実施し、複数のCO2回収施設からノルウェーにあるNorthern Lights社のCO2受入基地まで液化CO2を輸送します。
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自動カイトシステム“Seawing”
2024年、当社は、フランスにOCEANICWING S.A.Sを設立。以来、同社が、AIRSEAS社(フランス)が開発を進めている自動カイトシステム「Seawing(風力推進)」事業を継承し、“Seawing”の技術確立及び製品化に向けた取り組みのさらなる強化と加速を目指しています。風力を活用する“Seawing”は約20%のCO2排出量の削減効果が見込まれ、LNG燃料船など燃料転換への取り組みとの相乗効果で、CO2排出量の大幅削減を可能とする省エネ設備です。“Seawing”は自然エネルギーである風力を活用するため、燃料の生産や供給設備が不要であり、また、様々な船種、新造船のみならず既存船にも搭載可能な汎用性も特徴です。